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テイルズ オブ ジ アビス PS2


バリさんのレビュー 投稿ありがとうございます

テイルズシリーズ10周年記念として発売されたシリーズ集大成と言っていい作品です。発売日も2005年12月15日とSFC版ファンタジアと丁度10周年に合わせているのもニクイです。

まず戦闘はフィールドを360度自由に動き回るフリーランを採用していてラインに関係なく動ける様になっています。最初はややっこしい様に思えますが実際にはそれほど難しくなくすぐに慣れました。
敵の強さは今までのシリーズに比べて抑えられたみたいで全滅したのはボス戦だけでした。まあでも物足りないなと感じたら難易度を上げられるのでさほど問題ではありませんね。(実際アンノウンにしたら凄まじく激強になります。)
さらにレベルアップ時に成長ボーナスを付けられる自分好みのステータスに仕上げられるキャパシティコアや、術技に特殊能力を付けられるFSチャンバー、そして威力抜群、演出は派手なFOF技、秘奥義などもあって非常にやり込みがいがあるので戦闘に関してはシリーズ最高峰といって良い物でしょう。

ストーリーですが、おそらくこれもシリーズ最高峰と言える話に仕上がっています。詳しくは書けませんが、とにかく感動しました・・・。自分勝手な主人公がストーリー中盤である大きな過ちをしてからの「変わりたい」という思いと共に少しずつ成長していく姿は非常に好感がもてます。恐らくシリーズの中では最も「成長」という言葉が似合うのでは?と思います。
エンディングはやや抽象的めいた風に終わるのでそこはやや賛否両論あるかもしれませんが・・・。

サブイベントなども豊富でこれもまたやり込みがいがあり飽きさせなくていいのですが・・・一つ不満があります。
それはロード。いちいち建物や別のフロアに移動する度ロードが入るのでロードが皆無だった今までのシリーズをやっていると余計にイライラしてしまいます。さらに戦闘がエンカウント制では無くシンボル制な事もあるので経験値稼ぎをする時などはフロア内の敵を倒したら別フロアに移動しなければならないのでその度にロードロード・・・どうせロードが長いのならエンカウント制にすれば良かったと思います。まあロードが長いとは言っても、しばらくやれば慣れる範囲なのでそれまでは頑張って耐えましょう。(笑)

10周年に発売をきっかし合わせたのでその分システム面がややお粗末になっている感が大きいですがそれでも今までのシリーズに比べると遥かに高い完成度を誇っています。まだやった事の無いテイルズファンは是非プレイを!
ロードの長さは勘弁してやってくださいね。(笑)


管理人レビュー

テイルズシリーズ10周年記念作品として、満を持して登場。
キャラデザは藤島康介さん。「藤島さんがやった時はメーカーも気合が入ってる」って印象なのは、私だけではないはず。
出来自体も、10周年に恥じない十分なものになっております。

基本的なシステムには変更はなく、従来の流れを踏襲していますが、追加されたスキルや成長システムがやや複雑です。
ま、あまり気にせずゴリ押しでも進めますが。

グラフィックは、今までは2D調が多かったのですが、今回は3Dとなっております。
ただ、フィールド以外は視点が固定されて、カメラは見やすかったです。
そのフィールドですが、視点を旋回する際に処理落ちするのが気になりました。
今作は敵シンボルと接触すると戦闘になるので、向きを変えている時に接触されると、結構イラッと来ます。
また、全体的にロードが長いのが難点です。
3Dにした分大変なのかもしれませんが、克服している作品も少なくないだけに、何とかして欲しかったところです。

ストーリー的には所々にサプライズがありますが、それよりも、今作はキャラクタに味があります。
いわゆる主人公の成長物語なのですが、開始時と終了時では主人公は全く違っています。
ここまでガラリ一変なのも、なかなか珍しいのでは無いでしょうか。
また、仲間キャラも掘り下げて描かれています。途中、彼らが嫌になることもありましたが、進めていくと当時の言動が理解出来て、とても丁寧に作られている印象です。

ただ、専門用語が多く、キャラ同士が会話して勝手に納得してるけど、プレイヤーは置いてけぼり…といった印象も受けました。
その為、ストーリーには興味が持てず、もうちょっとコンパクトに出来なかったかな、というのが正直なところです。
個人的にはついていけませんでしたが、ゼノサーガやゼノギアスが好きだった人には良いかもしれません。
細部まで拘って設定されている感じなので、はまると違ってくるかな、と。

また、その他に気になった点を述べますと、期間限定のイベントが多いのがちょっと…。
クリアしてから知って、ちょっとガッカリしました。
1回が長いし、分岐も無いので、なかなかもう一回とは…。にも拘らず、2週目オンリーの要素があるのも、やや不親切な感じがします。
あと、オープニングデモで、いきなりネタばれがあるのはどうなんでしょうか…。

いろいろと難点を述べましたが、キャラクタに裏表があり、聖人君子じゃない人間くささが前面に出ていて、面白いものがあります。
今までゲームをしていて、キャラクタを嫌いになることなど殆ど無かったのですが、今作は嫌いになったキャラもいました。ま、最後には勝手に「和解」した訳で、思いっきり制作者の掌の上で踊らされていた事になりますが、なかなか心地よいものでした。

ちょっとロードが長いですが、特に癖も無く遊べるので、RPG好きの方にはお勧めです。
【ゲームクリアー】

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