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ワンダープロジェクトJ、J2 SFC、N64


仲村良一さんのレビュー 投稿ありがとうございます

僕はこのゲームシリーズを遊んで「生の大切さ」「人間として生まれて来た意義」を学びました。

始まりは去年の春になるのですが、僕はどうしてもスーパファミコンの聖剣伝説2、3を遊びたくてハードを購入しようかと悩んでいました。それからはと言うと中古ゲーム店に頻繁に立寄っはワゴンセールを探す日々が続いていて、そんな時に偶然見つけたのが「ワンダープロジェクトJ 機械の少年ピーノ」でした。
僕の趣向の一つで物語の主人公はキラキラの耽美男子よりも元気のある原始人の様な主人公の方が好きで、ピーノはとても理想の主人公でした。その後スーパファミコンを大金はたいて購入し、どんなゲームかも知らずに電源を入れました。するとビックリ!あまりにも絵画的なグラフィックに驚き、ピーノの普通では考えられない動きの滑らかさにア然としたのです。僕的にはピーノのアクションは全部好きで、中でも「のうぎょース!」や剣を持ち勇敢に敵と戦うピーノがツボでした。
ノーマルエンドを見た後「何これ!?何も解決していないじゃん!」と思わず嘆きネットで情報を検索した結果、真のエンディング「転生エンド」の存在を知り、真っ先に評価システム制が導入された二週目をプレイしました。正直言ってかなり難しく、二週目のプレイでは中々「転生エンド」を出現させる事が出来ず代わりに「王妃結婚エンド」が出現したのです。このエンディングも、まぁ面白い発想でしたが僕的にはヤマネコかミミかどちらかと結婚した方が良かったと思います。(テファニー王妃は登場するのが遅すぎたのでこのエンディングは少し感情移入しづらかった)
なんだかんだで苦労して転生エンドを出現させた僕ですが、ピーノがテファニー王妃の母胎を借りて人間に転生するシーンを見て号泣しました。1回見ただけでは無く、今日に至るまで20回以上も繰り返し見て号泣しました。
このゲームの目的はピーノのに内臓された「回路J」を起動させる事が目的だと思いますが、ゲームを繰り返して遊ぶ内にある事に気づいたのです。それは「回路Jを起動させるのは悪魔で通過点でしか無く、このゲームの真の目的は人間になりたい機械の少年を人間に転生させる」事が目的だと思います。ゲーム中でもピーノは「僕・・・人間じゃないんだよね」といいながら首を回して一人事を呟いていていました。これは自分が人ではない者である不信感の現れで、現にこのゲームシステムの一つで「ピーノの4つの人格を使い分けながらイベントをクリアしていく」と言うシステムがありますが、これはピーノが機械人間である証拠でプレイヤーが人格操作している様なものだと思います。
それだからこそピーノは人間になる為の学習として「人の心とは何か」「人間になる為には無くては成らないもの」を学んだと思います。ピーノが人間体験学習中(?)に学んだ事は我々人間が人間として生まれた事の意義を感じさせる内容であり、回路Xを内臓したもう一人のギジンメッサラの愚かさも含みますが「人間はどうしようもなく愚かだ。しかし、智恵や優しさを使って他の生き物には無い様々な事ができるのだよ」とこのゲームを遊んで痛感しました。

ピーノは人間に転生して本当に良かったと思います。

「機械の少年ピーノ」をクリアした数カ月後、どうしても続編である「コルロの森のジョセット」を遊びたくて漫画倉庫に買いに行きました。電源を入れると前作以上にグラフィックに衝撃を受け、1996年に発売されたゲームとは思え無い位凄まじい出来でした。(このゲームのグラフィックは3年後に発売された「聖剣伝説レジェンドオブマナ」に匹敵する位の美麗さ)
前作は容量的に限られていた為自由度に乏しい結果でしたが、今作は「サガシリーズ」や「メタルマックスシリーズ」に採用されたフリーシナリオシステムを採用せいか、とてもやり込み要素が増えました。ジョセットのグラフィックで1番お気に入りはリアルタイムドットムービーで迫ってくる動画です。最初あれを見た時、「こんな動き1996年のゲームじゃない!」と驚きました。今作でもピーノ(転生後)が登場し、僕はある事に気づきました。彼は元々プログラムにに忠実な機械人間でしたが転生をきっかけにプログラムの束縛が消え、人間臭くなった所です。(気の弱い臆病な少年になったのがその例)今作で登場すり新キャラクターもとても魅力があり、バードは少々出番の少ないインターフェイスロボですが一生懸命風呂敷を抱えながらパタパタ飛んだり、野良猫カッシェに新鮮な魚をプレゼントしたりと以外に優しい所がありました。
序盤のフリーシナリオの完成度は非常に高いですが、第2部の完成度が欠落していて不満に残る点が多かったです。キャラクターに未消化エピソードが多く、アーノルドの復讐やシグマス王がピーノに対して言った「お前がコルロ島に居続けるとまずい事になる」やシリコニアン13世は何がしたかった等、疑問が残ります。(ピーノについては前世と繋がりがあると思いますが・・)。
あと、ゲームをやり始めた頃は「第1部ではブルーランドを舞台に、第2部ではコルロ島を舞台に冒険するんだろうな」と思っていましたが全くその様な展開には至らず、ラストになってコルロ島は焦土になって10万人もの島民は一瞬にして全滅する強引な展開に少々怒りを覚えました。容量上没になったウタタ族やアットJrの活躍も見たかったです。

現在僕は18歳で、自分に人に何かを伝える為に漫画を制作し漫画賞に投稿しています。遠い未来の話になりますが僕がヒットを生み出す作家になって作家として大成した後、「ワンダープロジェクトシリーズ」のリメイク漫画版を描きたいです。
「機械の少年ピーノ」はシナリオ、設定共に完成されているので問題はありませんが、「コルロの森のジョセット」は未完成な部分が多いので平野文鳥先生が構想していたシナリオを再現したいです。僕の描きたい部分としては革命団にパールとサファイアとアノルードを入団させ、皆でフランケン製のギリュウ軍団と戦うシーンを描きたいです。(アーノルドの武器は槍でパールには弓矢でサファイアにはトンファーが似合っていると思います)でも、Jシリーズは激しさよりも文学を読んでいる様な情緒豊かな情景が特徴なので、余り派手過ぎる過剰な演出は避けた方が良いでしょう。
戦闘シーンやアクションシーンでも見応えのある芝居の様な演出にしたいですね。あと臆病なピーノが前世の自分に触発され「自分も前世の自分の様に勇敢に、そして強くなりたい」と思い初めて剣術を学ぶ成長を描きたいです。そして、メッサラと15年(いや、ピーノを冒険させる為に13歳位にして12年に設定させるべき?)ぶりの再戦を実現させるシーンを描きたいです。

最後になりましたが、このゲームに出会って本当に良かったです。

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