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スターオーシャン

RPG      1996年7月19日発売   エニックス


「アイテムクリエイション(以下IC)」等のスキルや、リアルタイムの戦闘など、システムが練りこまれたRPG。
戦闘はもちろん、スキルの振り分け等プレイヤーが介入する機会が多く、「触っていて楽しい」という印象です。
一回の買い物で、売買が同時に出来たり、強い武器等を購入・発見したときにオートで装備出来たりと、なかなか便利なシステムも搭載され、ストレス無くゲームに入って行くことも出来ます。

また、テイルズオブファンタジアの後継?だけあって、戦闘中、状況に応じて良くしゃべります。それに、波の音やカラス・セミの声等、効果音も雰囲気を出しており、音楽もなかなかスケールがあります。

このゲーム、ダンジョンを含めたマップが非常に良く出来ています。基本的に広く、序盤からボリュームがあるので、キャラが育っていないうちはそれなりに大変です。一回で回るにはちょっと広い感じに、石化等いやらしい敵がいたりして、緊張感を持って探索をすることが出来ます。
戦闘もリアルタイムだけあってか、結構全滅します。回復役が狙われたり、石化させられるとあっという間に全滅することも珍しくありませんし、有無を言わさずバックアタックさせられるイベントがあったりして、気が抜けません。
SFC後期の作品だけあって、戦闘中の動き・声共に多彩で、設定したスキルも密接に関わってきて、非常に良く出来た戦闘だと思います。

音声を含めてかなり詰め込んでいる印象で、容量の問題で最後に削った?入れない町or遺跡があったりします。
が、それでも、クリア後にボリュームたっぷりのダンジョンがあって、とにかく目一杯詰め込みましたって感じです。

非常に高水準のRPGですが、気になった点を少々述べますと、まず、テキストの改行が不十分で、読みづらい場面が多いです。簡単な例を挙げると、
「一泊30フォルです。泊まります
か?」
とゲーム中では表現されますが、
「一泊30フォルです。
泊まりますか?」
と表記した方が、はるかに読みやすいです。
長文でも改行されないことが殆どで、読みづらかったのが残念です。

次にストーリー展開で、あれ?っと感じてしまいました。いつの間にか魔王討伐が目標になっていて、「きっかけを見逃したのかな?」と思う程あれれ?な感じでした。(実際に見逃したのかもしれませんが…)
最後の最後もかなり駆け足でお話が流れますが、これは容量の関係で、泣く泣く「流した」と言った所でしょうか。

また、最大8人パーティになるのですが、彼らをフルに使う場面が無いのもちょっと残念ですね。分散するダンジョンがあったりして、見せ場を作って欲しかったところです。
仲間に関して付け加えますと、仲間候補は8人以上います。「プライベートアクション(以下PA)」と呼ばれるキャラクタ固有のイベントも多いので、この辺に2回目以降のプレイを誘うものがあります。このPAの結果でエンディングが変化したり、ICも豊富で、かなりやりこみ甲斐のある出来栄えになっています。

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