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モンスターハンターG PS2


ミツヤさんのレビュー 投稿ありがとうございます

モンスターから剥ぎ取った皮や鱗を使って武器や防具を作っていくアクションゲームです。

左スティックで移動、右スティックで攻撃というアクションは斬新でした。
倒したモンスターから素材を剥ぎ取ったり、フィールド上の薬草やキノコを採ったりするのもハンターなサバイバル感がありました。
武器や防具の種類も非常に多く、目的に合わせた装備の選択などのRPG的な部分も良く出来ていたと思います。価格相場と依頼報酬が釣り合っていない感は大いにありましたが。
素材を合成させることが出来たり、討伐記録付きのモンスターリストなどがあるのもやり込み魂をそそりました。

ただ、純粋なアクションゲームとして見るとその作りの粗さが目立ちます。

まず3Dアクションゲームとしては致命的なまでに酷いカメラワーク。
移動が左スティックなのに視点の操作が十字ボタンなため、移動しながらの視点操作が不可能に近いです。
飛龍から逃げるときに一度逃げ道の方向を向いたら飛龍の動きを確認することが出来なくなり、飛龍を見ながら逃げていると前が見えずに壁にひっかかってしまいます。

さらにカメラが障害物を避けるように動くため、壁際ではキャラの真上にカメラが来てしまい、キャラとその足元しか見えません。
無理やりカメラをキャラの背後に持って行こうとすると壁とキャラの間に入り込んでしまうため、キャラの背中のアップになってしまって結局前が見えません。
このカメラワークの悪さのために、狭い場所で戦うリスクが絶大なものになっています。
「飛龍に追い詰められて絶体絶命!」というある意味リアルではあるのですが、この場合「追い詰められる」ということよりも「見えない」ということのほうが大きいのはどうかと思いました。

次に理不尽なアクションが多いこと。
武器を砥いだり肉を焼いたりするアクションはいいです。飛龍の目の前でやるわけでもないですし、あれはあれで馬鹿っぽい雰囲気が楽しいですから。
問題は回復アイテムの使用時のアクションです。「元気が出てきたぞー!」っていうような隙だらけのガッツポーズは、基本的に消耗戦な飛龍との戦いの中ではかなりストレスが溜まります。

飛龍と遭遇して飛龍がプレイヤーの存在を認識するとプレイヤーが竦み上がります。また飛龍から離れる方向にダッシュすると通常のダッシュとは違った見苦しい逃亡ダッシュになります。
これは最初は「おお、雰囲気出るなぁ」などと思っていたのですが、10匹も20匹も狩ってきた飛龍に対しても相変わらずビビるのはいくらなんでも。

まだあります。
弱肉強食の世界の頂点に立つ飛龍は他のモンスターを餌にして生活しているということがムービーでも紹介されています。
しかしプレイヤー・飛龍・他のモンスターの敵対関係は三つ巴というわけではなく、情け容赦無いプレイヤーの四面楚歌です。飛龍と他のモンスターの間にも攻撃判定はあるのですがそんなのお構いなしです。
飛龍との戦いに集中したくても、草食モンスターや昆虫モンスターが我先にとプレイヤーに向かってきますので、飛龍と戦う前にこれらの邪魔者を排除しておかなければならないという、なんだか納得しにくいことをやらされます。
実際に、コツを掴んで難なく勝てるようになった飛龍に負けるという事故の原因は、壁際でのハメ殺しか他のモンスターによる無理心中のどちらかが圧倒的に多いです。

全体的にはとても面白いゲームだと思います。
ただ、それほど面白いだけに細かい部分での完成度の低さがもったいないです。
面白いんだけど痒いところに手が届いていない、みたいな。
【オフラインプレイのみ100時間程度、確認出来る限りのクエストはクリア】

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